ファクタリングにまつわる詐欺事例。その手口とは?
ファクタリングは比較的新しい資金調達の方法で、詳しいことをよく理解できていない経営者や財務担当者も大勢います。日本で利用が始まった頃には詐欺が行われることもしばしばありました。現在でも詐欺事例がなくなったわけではないので、手口を知って対策を立てておくのが大切です。今回は代表的な三つの詐欺のパターンについて紹介します。
債権を担保にして貸金をする事例
ファクタリングによる詐欺事例としてよくあるのが売買ではなく貸金をするものです。ファクタリングは本来、売掛債権を売却することによって対価として資金を得る仕組みになっています。業者は買い取った売掛債権を使って売掛先から支払いを受けてお金を取り返し、その差額として手数料を申し受けることで利益を得るというビジネスモデルが基本です。
しかし、契約をするときに売掛債権の売買ではなく、売掛債権を担保とした融資という位置付けにいつの間にかすり替えるという詐欺の手口があります。売買から融資に切り替えることによって貸金業法の制限を受けることになりますが、お金を借りている側の負う義務や貸す側の権利も多くなるのが特徴です。
とくに借り手としては返済義務を負うことになるのが売買と大きく異なる点で、受け取ったお金に利子を付けて返さなければならなくなります。利子分は手数料に含む形に丸め込まれて見えなくなっていて、売掛金で返済するという形にすると見た目は売買に似たものになるでしょう。こうすることで売掛金が期日までに入金されなかったときに、業者は申し込みをした会社に取り立てをできます。
さらに、遅延損害金を設定しておけば、期日以降は高い金利を設定して返済額を飛躍的に増大させられるでしょう。このような手口で莫大な負債を持たせて厳しい取り立てをする事例は初期からたくさんありました。厳密にいえばこのような悪徳業者は貸金業者として登録されていないのが普通で、利息の上限も超えてしまっていることから無効な部分が多々あります。しかし、業者のいわれるままになってしまって返済苦に追われていたケースも多いのです。
債権の二重譲渡をすることを促す事例
二重譲渡を促す詐欺事例も少なくありませんでした。ファクタリングでは債権譲渡をして、一般的には業者が登記をすることで債権を譲り受けたことを第三者にも示せるようにします。しかし、あえてそれをやらずに別の業者にも譲渡できる状態にしておくことがあります。これは登記費用がかかることを考慮しているのが通例です。
登記費用は利用者に手数料として請求するのが一般的ですが、その負担が大きいために他社を選んでしまうこともあります。競争力を上げるために登記せずに取引している事例も多いのです。これに付け込んで、二重譲渡を促す詐欺事例もあり、譲渡を受けて登記してしまうことによって最初に譲渡を受けた業者が売掛金を手に入れられなくしてしまっています。
この方法は利用者にとっては直接的な金銭的被害はないものの、最初に取引をした業者が被害に遭うことになる詐欺です。二重譲渡の事実を秘密にするなどといった話をして、詐欺業者との取引では法外な手数料を要求されることが多いという点では利用者にとっても大きな損失でしょう。その後も売掛先を含んだトラブルが起こってしまいやすいため、経営が難しくなることも少なくはありません。
極めて高い水準の手数料を請求する事例
詐欺の手口としては手数料水準を高くして、言葉巧みに契約してしまうというのが実は最も多くなっています。二重譲渡も理由付けの一例ですが、実はいろいろなやり方で利用者をうまく納得させてしまう理由を付けられるのです。
たとえば、債権譲渡禁止特約が設定されているから通常は利用できないけれどうちは少し手数料を払ってもらえれば手続きできるのでお金を渡せますといわれると、鵜呑みにしてしまうこともあるでしょう。このような長期の売掛金は他社では受け付けてくれることがないのですが、私たちはあなたを信頼して受け付けます、といわれたときに手数料が高くても例外的な取引なのだから仕方ないと考えてしまうかもしれません。
このような言葉巧みなやり方によって手数料をむやみに高くしているケースは少なくないのです。詐欺というレベルではなかったとしてもよくある手口なので取引のときには気を付けなければならない点でしょう。
日本ではまだファクタリングが使われるようになってから年月が経っていない影響もあり、知識が不足している経営者や財務担当者を狙った詐欺行為がしばしば行われています。正しい知識を付けて抗うのが最も大切ですが、よく知られている事例を学んでおいて対処できるようにするのも重要です。
ファクタリングの仕組みを理解し、取引に何が必要なのかを理解していれば大抵は詐欺だと気付くことができます。相場についても確認する習慣を付けておくことであまりにも高い手数料だったときには疑念を持てるようになるでしょう。
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