オフバランス化って何?ファクタリングを利用する意味とは
貸し倒れのリスク回避や、未回収の売掛金を買い取ってもらうために利用するファクタリングですが、売掛債権の早期現金化が目的なら、よりメリットが得られる「オフバランス化」するのがおすすめです。オフバランス化とは何か、ファクタリングを利用する意味についてもご紹介しましょう。
オフバランス化とは
オフバランス化という言葉の「バランス」はバランスシートのこと、貸借対照表を指します。貸借対照表は、企業の資産や負債などの状態を表しており、このバランスによって企業の経営状態を一定の範囲で知ることもできます。オフバランスとは、文字通りバランスがオフになる、貸借対照表がオフになるということです。貸借対照表がオフになるということは、企業の資産や負債として、貸借対照表に記載されない状態を意味します。
オフバランス化は、貸借対照表に記載されない契約を活用するという、会計上問題のない方法で記載しない取引になります。オフバランス化することで、貸借対照表上では総資産額が減少してしまうのですが、純利益は変わることなく、企業の純資産利益率を向上させることができます。
■ファクタリングによるオフバランス化とは
ファクタリングのバランス化は、資産売却か金融取引のどちらかの手法で行われることがほとんどです。資産売却の場合、オフバランス化の対象資産が不動産なら、対象金額を貸借対照表から削除することになります。金融取引の場合は、金利スワップやリース取引といった金融派生商品を活用して、対象金額を貸借対照表から削除することです。
ファクタリングを利用したオフバランス化のメリットとは
ファクタリングを利用したオフバランス化のメリットについて説明します。
■総資産利益率の向上
オフバランス化することで資産や負債を減らすと、貸借対照表はスリムになり、総資産利益率の数値も向上します。ファクタリングの利用で利益が減少することはないのですが、オフバランス化することで資産が減れば、計算式で分母が小さくなりますから、数値は向上することになります。
■純資産利益率の向上
総資産利益率だけでなく、企業が保有している資産に対し、純利益がどのくらいなのかを示す純資産利益率も向上させることができます。純資産利益率の数値は高いほど、保有する資産を効率的に活用していると認められます。
■貸し倒れのリスクを回避できる
売掛金未回収による貸し倒れは避けたいもの、そのリスクを回避できることもオフバランス化のメリットです。売掛金は、すでに商品やサービスの提供が終了しているのに、代金が支払われていない債権のこと、売掛先が倒産するなどの理由で、これを回収できなければ「貸し倒れ」の恐れがあります。オフバランス化すれば、企業の決算書や信用情報に傷がつかず、債権譲渡が実行でき、貸し倒れのリスクも回避することができるでしょう。
■経営状態が良好だと示せる
オフバランス化し、貸借対照表から未回収分の売掛金を切り離すことで、資産額が小さくなります。これにより、貸借対照表上では経営状態が良好であると示すことができます。経営状態が良好なら、金融機関から融資も得ることにも有利であり、また新規顧客の獲得にもつながることが期待できるでしょう。
■負債額が増えない
オフバランス化により、ファクタリングを利用して資金調達を行っても、負債額が増えなくなります。これはオフバランス化が行われる大きな理由のひとつですが、負債額が増えないことでファクタリングを利用しても、債務超過の恐れがないということになるでしょう。また、融資の場合は、負債額が増えれば利息も大きくなりますが、ファクタリングの場合は、手数料や諸費用の支払いが1度で済むので、返済に苦労することも避けられます。
ファクタリングを利用する際の注意点
メリットの多いファクタリングのオフバランス化ですが、注意する点もあります。
■手数料に注意
売掛金を売却し。現金に変えることができるファクタリングにおいて、オフバランス化による効果はしっかりと実感できるでしょう。ただ、利用するには手数料が必要で。その額には注意を払わなければなりません。会社によっても差がありますが、一般的にファクタリングの手数料は。10~20%程度に設定されています。10~20%程度なら、と思うかもしれませんが、ファクタリング会社のなかには、不当な額の手数料を徴収していることもあるので、そのような会社に依頼するのは避け、複数の会社に見積りを依頼して慎重に選ぶようにしてください。
手数料が高額なら、債券を売却し、手元に入る現金が思ったよりも少なくなる可能性もあります。最悪の場合、資金調達が難しくなり、経営が危なくなる恐れもあります。依頼するファクタリング会社を選んだあとで、手数料に納得できなければ、他社への乗り換えも検討するべきでしょう。
ファクタリングオフバランス化により、貸し倒れのリスクを回避したり、手元資金のすばやい調達も可能になります。手数料の金額には注意が必要ですが、経営状況を大きく改善することも期待できるので、ファクタリングによるオフバランスを検討してみては、いかがでしょう。
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